HT-250
規格 : JIS Z3251 DF2A-B
HT-250は、機械加工ができる範囲で適当なカタサをもつように考慮された硬化肉盛用溶接棒で、車軸、歯車など軽い金属相互間摩耗部の再生に適します。
また、機械加工成形後、焼入れもできます。
◎溶接上の注意点
1. 特に予熱は必要としませんが、高炭素鋼、低合金鋼に肉盛する時は、150℃程度の予熱をしてください。
2. ビードのスタート部にピットを生じることがありますから、あともどり法を用いてこれを防いでください。
3. 使用前に棒を 300~350℃で約 1時間再乾燥してください。
化学成分 [%]
C | 0.30以下 |
---|---|
Si | 1.5以下 |
Mn | 3.0以下 |
P | 0.03以下 |
S | 0.03以下 |
Cr | 3.0以下 |
Mo | 1.5以下 |
Fe | Rem. |
Others | 1.0以下 |
硬度
As Welded | 250-300 Hv |
---|---|
Oil Quenched from 900℃ | 350-450 Hv |
Annealed at 650℃ | 200-260 Hv |
Slow Cooled From 900℃ | 180-230 Hv |
溶接姿勢
F | V | H | OH |
製造寸法並びに適正電流
3.2mm x 350mmL | AC, DC(+) | 80-120 amp. |
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4.0mm x 400mmL | AC, DC(+) | 110-170 amp. |
5.0mm x 400mmL | AC, DC(+) | 190-240 amp. |
6.0mm x 400mmL | AC, DC(+) | 220-300 amp. |
用途
シャフト、ローラー、レール溶接部の表面、クレーンホイル、タイヤ、ギア、ミキサーブレイド、ブルドーザーの起動輪、誘導輪および転輪の肉盛。