MAS-1
規格 : -
MAS-1( Mar-Aging Steel ) は、焼き入れ金型材に直盛して、高い硬度と延性を同時に確保することができます。
さらに、エージング( 500℃×3時間 )することにより、Hv500まで硬度を上げることが可能です。
溶接に際して母材の予熱は必要ありません。母材のパス間温度は 100℃以下にしてください。
細径の溶接棒を用い最低電流を採用し、母材への熱影響を最低限にします。
ビードは最長 20mmとし、少しずつ時間をかけて溶接してください。
ワレを防ぐことができます。
化学成分 [%]
C | 0.01以下 |
---|---|
Si | 0.10以下 |
Mn | 0.10以下 |
P | 0.010以下 |
S | 0.010以下 |
Ni | 18.0-19.0 |
Mo | 4.50-5.50 |
Co | 8.00-9.50 |
Al | 0.05-0.15 |
熱処理と硬度
処 理 | 硬度 [Hv] |
---|---|
溶接のまま | 300-380 |
溶体化処理 | 300-350 |
時効処理(300℃,3時間) | 400 |
時効処理(400℃,3時間) | 420 |
時効処理(500℃,3時間) | 500 |
時効処理(600℃,3時間) | 380 |
製造寸法並びに適正電流 [DC(+)]
製造寸法 | 適正電流 [amp.] | アルゴン流量 |
---|---|---|
1.0×1000 | 20-40 | 8-12 (L/min) |
1.6×1000 | 30-60 | 8-12 (L/min) |
2.0×1000 | 40-60 | 8-12 (L/min) |
2.4×1000 | 60-120 | 8-12 (L/min) |
*溶接電流はタングステン電極をマイナスとしてください。
用途
SK、SKS 材などの型、フレームハードニング鋼などの型材への肉盛材、突合わせ溶接材。