ツルヤトービン(被覆黄銅ガス溶加棒)
規格:JIS Z3202 GCuZnSn 相当
AWS A5.8 RBCuZn-A UNS No.C47000 相当
溶接方法
酸素アセチレン溶接
溶接姿勢
下向
特性
ツルヤトービンは設計成分値のバラツキが非常に少ない上、溶接に害となる
Pb(鉛)などの低融点不純物を厳しく管理しておりますので、湯流れに優れているうえに
溶着金属の機械特性にも良好な特性を備えております。
◎溶接の注意点
1.酸素アセチレンガス溶接で使用して、TIG溶接では使用しないでください。
2.母材の錆や油などの汚れに注意して、もし汚れているときは、汚れを完全に除去してください。
3.溶接に際しては、ツルヤトービンの融点が約900℃ですので、母材の予熱(600℃)を充分行った後、本溶接を適度な炎を用いて行ってください。予熱が少なく強いガスで溶接しますとブロホールなどの欠陥がでることがあります。
溶着金属の化学成分(%)
一例 | MIN. | MAX. |
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Cu | 57.0 | 61.0 |
Zn | Rem | |
Sn | 0.5 | 1.5 |
Pb | 0.05 | |
Al | 0.02 | |
その他の合計 | 0.5 |
溶着金属の機械特性(溶接のまゝ)
社内規格 | 一例 | |
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引張り強さ | 340~440 MPa | 409 MPa |
伸び率 | 35~45 % | 39.0 % |
曲げ試験(2TR 180 deg) | 3.0mm以上の割れが3割以下 | 良好 |
硬さ HB(10/500) | 70~90 | 82 |
製造寸法(mm)
棒径φ | 2.0 | 2.6 | 3.2 | 4.0 | 5.0 | 6.0 |
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棒長 | 全サイズ1000L | |||||
包装 | 全サイズ 5.0kg |