軟鋼用 |
---|
高張力鋼用 |
---|
低合金鋼用 |
---|
ステンレス鋼用 |
---|
硬化肉盛用 |
---|
銅合金用 |
---|
鋳鉄用 |
---|
ニッケル合金 |
---|
ハステロイ用 |
---|
硬化肉盛用 Co合金 |
---|
T-101
規格 : JIS Z3211 E4301
T-101は被覆剤の主原料としてイルミナイト( TiO2 ・ FeO )を使用しており、特に重強度部材の溶接に安定した溶接性を示します。
この為、造船、造機、車両、建築、橋梁など各方面に広く用いられており、作業性も良好で、イルミナイト系としてはほとんど完全な性能を有しています。
化学成分 [%]
C | 0.05-0.10 |
---|---|
Mn | 0.40-0.64 |
Si | 0.07-0.11 |
P | 0.023以下 |
S | 0.020以下 |
Cu | 0.10以下 |
機械的性質 (As welded)
降伏点 | 345 MPa以上 |
---|---|
引張強さ | 420 MPa以上 |
伸び | 22%以上 |
衝撃値 (0℃,2V Notch) | 47J以上 |
溶接姿勢
F | V | H | OH |
製造寸法並びに適正電流 [AC,DC]
製造寸法 | 適正電流 [amp.] | ||
---|---|---|---|
径 [mmΦ] | 長さ [mmL] | 下向 | 立向・上向 |
2.0 | 250 | 35-55 | 30-50 |
2.6 | 300 | 50-90 | 45-75 |
3.2 | 350 | 85-130 | 60-110 |
4.0 | 400 | 130-180 | 100-150 |
4.5 | 450 | 140-210 | 120-180 |
5.0 | 450 | 180-250 | 135-230 |
6.0 | 450 | 250-310 | - |
6.4 | 450 | 270-340 | - |
7.0 | 450 | 290-380 | - |
8.0 | 450 | 350-420 | - |
用途
船殻強度部材、各種圧力容器、車両、建築、橋梁、その他一般構造物の溶接。
HT-60W
規格 : -
HT-60Wは、ライム・チタニア系溶接棒で、溶着金属は13%Cr-2%Wの成分をもちオーステナイト・マルテンサイト組織を示します。
また、耐食性にとみ、耐熱性もありますので、500℃前後で使用される箇所または腐食環境での中衝撃摩擦部の肉盛に適しています。
化学成分 [%]
C | 0.45-0.65 |
---|---|
Mn | 0.35-0.65 |
Si | 0.35-0.65 |
Cr | 10.0-13.0 |
W | 1.5-3.0 |
Fe | Rem. |
硬度
As Welded | 380-450 Hv |
---|
溶接姿勢
F |
製造寸法並びに適正電流
3.2mm x 350mmL | AC, DC(+) | 70-110 amp. |
---|---|---|
4.0mm x 400mmL | AC, DC(+) | 90-140 amp. |
5.0mm x 400mmL | AC, DC(+) | 130-180 amp. |
用途
ハンマーミル、ロールクラッシャー、バルブシート、セメントミキサ等の溶接。
T-202
規格 : JIS Z3211 E4327
T-202は、非常に特徴のある鉄粉酸化鉄系のスミ肉用溶接棒で、アンダーカットのない等脚長の美しいビードを容易に得ることができます。
また、スミ肉の多層盛溶接においてもオーバーラップすることなく、平滑なビードが得られます。
そのほか取付けの良くないところ処およびやや上り坂の水平スミ肉などにも優れた作業性を示します。
化学成分 [%]
C | 0.05-0.10 |
---|---|
Mn | 0.30-0.60 |
Si | 0.10-0.20 |
P | 0.025以下 |
S | 0.020以下 |
Cu | 0.15以下 |
機械的性質 (As welded)
降伏点 | 345 MPa以上 |
---|---|
引張強さ | 420 MPa以上 |
伸び | 25%以上 |
衝撃値 (0℃,2V Notch) | 27J以上 |
溶接姿勢
F | H-Fil |
製造寸法並びに適正電流 [AC,DC]
製造寸法 | 適正電流 [amp.] | |
---|---|---|
径 [mmΦ] | 長さ [mmL] | 下向 |
4.0 | 550 | 160-190 |
4.5 | 550 | 180-210 |
5.0 | 700 | 210-250 |
6.0 | 550 | 260-300 |
用途
船殻内部隔壁構造、橋梁、建築、車両、一般構造物の水平および下向スミ肉溶接。
HT-950
規格 : -
HT-950は、被覆中にタングステン炭化物を多量に含んだ溶接棒です。
溶着金属にはタングステン炭化物粒を含むため、硬度が非常に高く、 衝撃の加わらない激しい土砂摩耗箇所の肉盛に適します。
◎溶接上の注意点
1. 300℃以上の予熱および溶接直後 600℃程度の後熱が望まれます。
2. 電流はなるべく低目にしてください。
化学成分 [%]
C | 2.0-4.0 |
---|---|
Mn | 1.00-2.00 |
Si | 0.20-0.60 |
W | 40.0-45.0 |
Fe | Rem. |
硬度
As Welded | 900-980 Hv |
---|
溶接姿勢
F |
製造寸法並びに適正電流
3.2mm x 350mmL | AC, DC(+) | 60-120 amp. |
---|---|---|
4.0mm x 400mmL | AC, DC(+) | 140-180 amp. |
5.0mm x 400mmL | AC, DC(+) | 180-230 amp. |
用途
カッターナイフ、ショベルティース、スクリューコンベアーの刃先の肉盛溶接。
T-404
規格 : JIS Z3211 E4316
T-404は、被覆剤としてカルサイト( CaCO3の一鉱石名 )を主成分としているため、溶着金属は強力に脱酸され、水素量・酸素量の含有量はともに著しく低下します。
その結果、靱性および耐ワレ性に極めて優れた特性を備えるようになります。
従って、船殻最重要強度部材および高圧汽缶など、厚板構造物全般の溶接に健全な溶接部が得られます。
◎溶接上の注意点
1. 溶接に際して溶接棒を 300~350℃で約 1時間乾燥してください。
2. ビード継目にあともどり法または捨金法を用いますと、スタートに出やすいピットを完全に防ぐことができます。
化学成分 [%]
C | 0.05-0.10 |
---|---|
Mn | 0.60-0.90 |
Si | 0.30-0.50 |
P | 0.020以下 |
S | 0.018以下 |
Cu | 0.15以下 |
機械的性質 (As welded)
降伏点 | 345 MPa以上 |
---|---|
引張強さ | 420 MPa以上 |
伸び | 25%以上 |
衝撃値 (0℃,2V Notch) | 47J以上 |
溶接姿勢
F | V | H | OH |
製造寸法並びに適正電流 [AC,DC(+)]
製造寸法 | 適正電流 [amp.] | ||
---|---|---|---|
径 [mmΦ] | 長さ [mmL] | 下向 | 立向・上向 |
2.6 | 300 | 60-90 | 50-80 |
3.2 | 350 | 90-130 | 80-120 |
4.0 | 400 | 135-185 | 110-150 |
5.0 | 400 | 190-250 | - |
6.0 | 450 | 250-320 | - |
用途
高圧容器および船殻、車両、橋梁などの最重要強度部材、鋳鋼品、中炭素鋼の溶接。
HT-1000
規格 : AWS A5.21 EWC-20/30
HT-1000は、タングステン炭化物粉末を軟鋼製パイプ中につめた表面硬化用溶接棒です。
被覆中にもタングステン炭化物を配していますので、溶着金属は極めて硬く、この種のものとしては靱性もかなりあるため、 土木、耕作、鉱山機械などの激しい土砂摩耗に優れた性能を発揮します。
◎溶接上の注意点
1. 300℃以上の予熱および後熱処理をしてください。
2. 特に肉盛量が多い場合は、600~700℃の後熱処理をしますと、溶接ワレに対して効果的です。
3. 電流はなるべく低目にしてください。
化学成分 [%]
C | 2.50-3.00 |
---|---|
Mn | 1.50-2.00 |
Si | 0.30-0.90 |
W | 60.00-65.00 |
Co | 4.00-6.00 |
Fe | Rem. |
硬度
As Welded | 950-1050 Hv |
---|
溶接姿勢
F |
製造寸法並びに適正電流
5.0mm x 350mmL | AC, DC(+) | 100-130 amp. |
---|
用途
ブルトーザーのエッジ、コンクリートあるいは石炭用カッター、ボーリング用工具、攪土器の刃、 スクリューコンベアーの刃先の肉盛溶接。
T-606
規格 : JIS Z3211 E4316
T-606は、低水素系被覆を有しており、特に立向下進溶接に優れた作業性を示し、立向スミ肉溶接および立向V形開先突合せ溶接に用いて、作業能率を向上することができます。
溶着金属は、機械的性質および耐ワレ性に優れ、ビード形状、外観ともに良好です。
◎溶接上の注意点
1. 溶接に際して溶接棒を 300~350℃で約 1時間乾燥してください。
2. 溶接は棒端をスミに押しつけるように保持し、下進溶接をしてください。
3. 溶接線に対して 60°以下の角度で棒を保持しますと溶込みが少なくなる恐れがあります。
4. ビード継目を完全に溶接するには、クレーター部分に肉を盛ることをできるだけ避けて、ビード終点では棒端に力を入れ素早く下方にコジるようにしてアークを切ってください。
化学成分 [%]
C | 0.06-0.10 |
---|---|
Mn | 0.60-1.10 |
Si | 0.30-0.60 |
P | 0.018以下 |
S | 0.018以下 |
Cu | 0.15以下 |
機械的性質 (As welded)
降伏点 | 345 MPa以上 |
---|---|
引張強さ | 420 MPa以上 |
伸び | 25%以上 |
衝撃値 (0℃,2V Notch) | 47J以上 |
溶接姿勢
F | V | H | OH |
製造寸法並びに適正電流 [AC,DC(+)]
製造寸法 | 適正電流 [amp.] | |
---|---|---|
径 [mmΦ] | 長さ [mmL] | 立向・下進 |
3.2 | 400 | 100-160 |
4.0 | 450 | 140-210 |
4.5 | 450 | 180-240 |
5.0 | 450 | 200-260 |
用途
造船、建築、橋梁など重要構造物の立向下進溶接。
TB-200
規格 : JIS Z3252 ECNiCu
TB-200は、70%Ni-30%Cu 系の低温系鋳鉄用溶接棒で、ニッケル心線と同じく溶着金属、熱影響部の硬化が少なく、耐ワレ性も良好です。
鋳鉄用溶接棒としては経済性もあり、極めて一般性のある溶接棒です。
溶着金属の機械加工性は良好です。
化学成分 [%]
C | 1.7以下 |
---|---|
Si | 1.0以下 |
Mn | 2.5以下 |
S | 0.04以下 |
Ni | 50.0-75.0 |
Fe | 5.0以下 |
Cu | Rem. |
機械的性質 (As welded)
引張強さ | 245 N/mm2以上 |
---|---|
Hv (20) | 140-180 Hv |
溶接姿勢
F |
製造寸法並びに適正電流
2.6mm x 300mmL | AC, DC(+) | 60-80 amp. |
---|---|---|
3.2mm x 350mmL | AC, DC(+) | 80-130 amp. |
4.0mm x 350mmL | AC, DC(+) | 100-140 amp. |
6.0mm x 350mmL | AC, DC(+) | 120-180 amp. |
用途
各種鋳鉄製品の補修、肉盛、巣埋め、接合。
T-707
規格 : JIS Z3211 E4324
T-707は、見掛比重の大きい鉄粉を多量に配した弊社独自の厚被覆の溶接棒で、被覆アーク溶接棒の中では心線に対して200%前後という最高の溶着効率と極めて高い溶着速度を示します。
従って、スミ肉溶接および下向溶接に使用して極めて高い作業効率が得られます。
スパッターはほとんどなくスラグは自然剥離し、アークの安定性、ビード外観とも非常に良好で優れた作業性を備えています。
化学成分 [%]
C | 0.06-0.10 |
---|---|
Mn | 0.60-1.00 |
Si | 0.20-0.50 |
P | 0.018以下 |
S | 0.018以下 |
Cu | 0.15以下 |
機械的性質 (As welded)
降伏点 | 345 MPa以上 |
---|---|
引張強さ | 420 MPa以上 |
伸び | 17%以上 |
衝撃値 (0℃,2V Notch) | - |
溶接姿勢
F | H-Fil |
製造寸法並びに適正電流 [AC,DC]
製造寸法 | 適正電流 [amp.] | |
---|---|---|
径 [mmΦ] | 長さ [mmL] | 下向 |
3.2 | 350 | 100-160 |
4.0 | 450 | 180-220 |
4.5 | 450 | 200-240 |
5.0 | 450 | 260-310 |
5.5 | 550 | 300-350 |
6.4 | 550 | 350-430 |
用途
一般構造物、造船、橋梁、建築などの水平スミ肉溶接、下向スミ肉溶接、下向突合せ溶接。
INT-3AC
規格 : AWS A5.11 ENiCrFe-3 UNS No.W86182
INT-3ACは、ニッケル・クロム・鉄合金(インコネル600、インコロイ 800)の被覆アーク溶接やニッケル・クロム・モリブデン合金(インコネル625)などの被覆アーク溶接に使用できます。異材継手溶接では、インコネル600やインコロイ800と炭素鋼やニッケル200の溶接が出来ます他、モネル400と炭素鋼 さらにニッケル200と炭素鋼やステンレス鋼の溶接に使用できます。また自硬性の高い鋼(クロム・モリブデン鋼)などとステンレス鋼の溶接に使用することができます。溶接欠陥が出にくいため、X線検査の厳しく要求される個所にお勧めできます。
溶接は交流及び直流(棒+)を採用してください。
化学成分 [%]
C | 0.10以下 |
---|---|
Mn | 5.00-9.50 |
Fe | 10.0以下 |
P | 0.030以下 |
S | 0.015以下 |
Si | 1.00以下 |
Cu | 0.50以下 |
Ni | 59.0以上 |
Cr | 13.0-17.0 |
Nb | 1.00-2.50 |
Others | 0.50以下 |
機械的性質 (As Welded)
耐力 | - |
---|---|
引張強さ | 550 N/mm2以上 |
伸び | 30 %以上 |
溶接姿勢
F | V | H | OH |
製造寸法 & 適正電流 [AC,DC(+)]
3.2mm x 350mmL | AC, DC(+) | 60-100 amp. |
---|---|---|
4.0mm× 350mmL | AC, DC(+) | 80-145 amp. |
5.0mm x 350mmL | AC, DC(+) | 130-180 amp. |
* 直流を採用する場合は、溶接棒をプラス側に接続してください。
用途
宇宙航空関係の化学系統や海洋構造物、環境装置、および原子力関係などに適する。
スパクリーン
規格 : -
従来、アーク溶接棒において高電流を用いて溶接する場合など、スパッターが著しく継手部周辺に付着し、その除去に非常に手間がかかりました。
特に、低合金鋼、ステンレス鋼、非鉄金属の場合は非常に精密な溶接が要求されますが、溶接中に付着したスパッターは容易にとれず、母材をいためずに除去する事はほとんど不可能です。
スパクリーンの使用は、このような工数の浪費を避けるのに効果を発揮します。
白色のペースト状をしており、無機質被膜が優れたスパッターの付着防止作用を持っています。
被膜は耐熱性がありますので自動、半自動溶接機のガスカップなど高温にさらされるところのスパッター付着防止剤として有効です。
◎溶接上の注意点
1. 長時間保存すると沈殿しますので、よくかきまぜてから、スパクリーン:水=1:3の割合で薄めて使用してください。
2. スパクリーンは水溶前に溶接する箇所に塗布しても害はありませんが、なるべく避けてその周辺に刷毛などで塗布してください。
3. スパクリーン塗布後、乾燥してから溶接してください。溶接後は乾いた刷毛などで軽くはいて除去してください。
主成分 (%)
無機炭酸鉱物
溶媒
H2O
包装単位
5kg缶、25kg缶
RT-10
規格 : JIS Z3211 E4313
RT-10は、被覆材の主成分としてルチール( TiO2の一鉱石名 )を使用しており、 極めて安定したアークと、スパッターリングが少なくアンダーカットしにくい外観の美しいビードを作ります。
一般軽構造物の溶接に極めて優れた作業性を示します。
化学成分 [%]
C | 0.05-0.10 |
---|---|
Mn | 0.30-0.50 |
Si | 0.20-0.40 |
P | 0.025以下 |
S | 0.020以下 |
Cu | 0.15以下 |
機械的性質 (As welded)
降伏点 | 345 MPa以上 |
---|---|
引張強さ | 420 MPa以上 |
伸び | 17%以上 |
衝撃値 (0℃,2V Notch) | - |
溶接姿勢
F | V | H | OH |
製造寸法並びに適正電流 [AC,DC(-)]
製造寸法 | 適正電流 [amp.] | ||
---|---|---|---|
径 [mmΦ] | 長さ [mmL] | 下向 | 立向・上向 |
2.0 | 250 | 30-60 | 30-60 |
2.6 | 300 | 55-95 | 50-90 |
3.2 | 350 | 80-130 | 70-120 |
4.0 | 400 | 100-180 | 90-140 |
5.0 | 400 | 170-230 | 120-180 |
6.0 | 450 | 240-300 | - |
8.0 | 450 | 320-400 | - |
用途
一般軽構造物の溶接。
RT-12
規格 : JIS Z3211 E4303
RT-12は、作業性および溶接性の両者に優れ、全姿勢においてアンダーカットのないきれいなビードが容易に得られます。
このほか、溶着金属の機械的性質で特に衝撃値に優れた特性を示すため、やや高めの電流を用いれば作業を連続して実施することができます。
化学成分 [%]
C | 0.05-0.10 |
---|---|
Mn | 0.30-0.50 |
Si | 0.15以下 |
P | 0.025以下 |
S | 0.020以下 |
Cu | 0.15以下 |
機械的性質 (As welded)
降伏点 | 345 MPa以上 |
---|---|
引張強さ | 420 MPa以上 |
伸び | 22%以上 |
衝撃値 (0℃,2V Notch) | 27J以上 |
溶接姿勢
F | V | H | OH |
製造寸法並びに適正電流 [AC,DC]
製造寸法 | 適正電流 [amp.] | ||
---|---|---|---|
径 [mmΦ] | 長さ [mmL] | 下向 | 立向・上向 |
2.0 | 250 | 40-60 | 30-50 |
2.6 | 300 | 60-90 | 40-80 |
3.2 | 350 | 90-130 | 70-120 |
4.0 | 400 | 150-190 | 100-160 |
4.5 | 450 | 170-230 | 130-190 |
5.0 | 450 | 200-260 | 140-210 |
6.0 | 450 | 250-330 | - |
6.4 | 450 | 270-350 | - |
用途
船殻、車両、建築、橋梁、その他一般構造物の溶接。
@@@@@
規格 : @@@@@@@@@
@@@@@@@@
化学成分 [%]
C | |
---|---|
Mn | |
Si | |
P | |
S | |
Cu |
機械的性質 (As welded)
降伏点 | |
---|---|
引張強さ | |
伸び | |
衝撃値 (0℃,2V Notch) |
溶接姿勢
製造寸法並びに適正電流 [AC,DC]
製造寸法 | 適正電流 [amp.] | ||
---|---|---|---|
径 [mmΦ] | 長さ [mmL] | 下向 | 立向・上向 |
用途
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
T-808
規格 : JIS Z321 E4916
T-808は、50キロ高張力鋼用低水素系溶接棒で、被覆剤に鉄粉を含有し、下向および水平スミ肉溶接に使用して優れた作業性を示し、等脚長の平らなビードが得られます。
その他アークの安定性が良く、スパッターも少なく、アンダーカットの発生もない、従来の低水素系には見られぬ特徴を有しています。
また、溶着金属の水素含有量も極めて少なく、優れた機械的性質を示します。
◎溶接上の注意点
1. 溶接棒は使用前に 300~350℃で 30分~1時間の乾燥を行ってください。
2. 溶接部のさび、水分、油など完全に除去してください。
3. アークの発生時にはビードスタート部のブローホールを防ぐため、あともどり法を採用してください。
化学成分 [%]
C | 0.06-0.10 |
---|---|
Mn | 0.50-0.80 |
Si | 0.30-0.60 |
P | 0.020以下 |
S | 0.020以下 |
Cu | 0.15以下 |
機械的性質 (As welded)
降伏点 | 390 N/mm2以上 |
---|---|
引張強さ | 490 N/mm2以上 |
伸び | 23%以上 |
衝撃値 (0℃,2V Notch) | 47J以上 |
溶接姿勢
F | H-Fil |
製造寸法並びに適正電流 [AC,DC(+)]
製造寸法 | 適正電流 [amp.] | |
---|---|---|
径 [mmΦ] | 長さ [mmL] | 下向 |
3.2 | 350 | 100-130 |
4.0 | 400 | 135-170 |
5.0 | 450 | 180-220 |
5.5 | 550 | 205-245 |
6.0 | 550 | 230-270 |
6.4 | 550 | 245-285 |
7.0 | 550 | 270-310 |
用途
50キロ級の耐候性高張力鋼を使用した船舶、橋梁、建築、圧力容器などの溶接。
RT-50
規格 : JIS Z3211 E4903
RT-50は、ライムチタニア系の耐候性高張力鋼用溶接棒です。
溶着金属は Cu および Ni を含みますので耐候性を備え、安定した機械的性質と共に全姿勢で優れた作業性を示します。
◎溶接上の注意点
1. 比較的板厚の薄い耐候性鋼板の溶接に適しています。
2. 溶接棒が吸湿した場合、150~200℃で、30分~1時間乾燥してください。
化学成分 [%]
C | 0.06-0.10 |
---|---|
Mn | 0.40-0.60 |
Si | 0.10-0.30 |
P | 0.020以下 |
S | 0.020以下 |
Cu | 0.15-0.30 |
Ni | 0.25-0.50 |
機械的性質 (As welded)
降伏点 | 390 N/mm2以上 |
---|---|
引張強さ | 490 N/mm2以上 |
伸び | 20%以上 |
衝撃値 (0℃,2V Notch) | 47J以上 |
溶接姿勢
F | V | H | OH |
製造寸法並びに適正電流 [AC,DC(+)]
製造寸法 | 適正電流 [amp.] | ||
---|---|---|---|
径 [mmΦ] | 長さ [mmL] | 下向 | 立向・上向 |
2.6 | 300 | 70-100 | 60-90 |
3.2 | 350 | 120-160 | 90-130 |
4.0 | 400 | 160-220 | 130-170 |
5.0 | 400 | 190-230 | 160-200 |
6.0 | 450 | 260-340 | - |
用途
車両、建築、橋梁などに使用される耐候性鋼板の溶接。
LT-600
規格 : ASTM E8016-G
LT-600は、60キロ高張力鋼用として製作された低水素系溶接棒で、低温における切欠靱性に優れており、全姿勢で良好な作業性を示します。
また、溶着金属中の水素量も特に少なく、耐ワレ性も良好です。
◎溶接上の注意点
1. 溶接棒は使用の前に、350~400℃で 1時間の乾燥を行ってください。
2. ビード継目には、あともどり法などを用いますと、スタートに出やすいピットを完全に防ぐことができます。
3. 作業中、鋼板上にアークストライク部を作りますと、その部分が脆化してワレの発生源となる恐れがあります。
4. 熱入量( J/cm )を大きくして一度に多量に肉を盛るようなビードを置きますと、衝撃値や降伏点が低下しますので注意してください。
化学成分 [%]
C | 0.05-0.10 |
---|---|
Mn | 0.80-1.15 |
Si | 0.35-0.75 |
P | 0.020以下 |
S | 0.018以下 |
Ni | 0.40-0.80 |
Mo | 0.15-0.30 |
Cu | 0.15以下 |
機械的性質 (As welded)
降伏点 | 490-580 N/mm2 |
---|---|
引張強さ | 590-650 N/mm2 |
伸び | 26%以上 |
衝撃値 (0℃,2V Notch) | 150J以上 |
溶接姿勢
F | V | H | OH |
製造寸法並びに適正電流 [AC,DC(+)]
製造寸法 | 適正電流 [amp.] | ||
---|---|---|---|
径 [mmΦ] | 長さ [mmL] | 下向 | 立向・上向 |
3.2 | 350 | 90-130 | 80-115 |
4.0 | 400 | 130-180 | 110-170 |
5.0 | 400 | 180-240 | - |
6.0 | 450 | 240-310 | - |
用途
60キロ高張力鋼を使用した圧力容器、橋梁、建築、ペンストックなどの溶接。
LTW-50
規格 : JIS Z3214 E4916
LTW-50は、耐候性高張力鋼用に作られた低水素系溶接棒で、溶着金属に Cu および Ni を含みますので耐候性を有し、低水素系のため耐ワレ性、X 線特性、および機械的性質に優れています。
従って、6mm以上の比較的厚板で拘束力が大きい場合の溶接に使用しても、全く溶接ワレの心配はありません。
◎溶接上の注意点
1. 比較的板厚の厚い耐候性鋼板の溶接に適しています。
2. 溶接棒は使用前に 300~350℃で 30分~1時間の乾燥を行ってください。
3. アークの発生時には、あともどり法を採用してください。
化学成分 [%]
C | 0.06-0.10 |
---|---|
Mn | 0.60-0.90 |
Si | 0.35-0.70 |
P | 0.020以下 |
S | 0.020以下 |
Cu | 0.15-0.30 |
Ni | 0.25-0.70 |
機械的性質 (As welded)
降伏点 | 390 N/mm2以上 |
---|---|
引張強さ | 490 N/mm2以上 |
伸び | 23%以上 |
衝撃値 (0℃,2V Notch) | 47J以上 |
溶接姿勢
F | V | H | OH |
製造寸法並びに適正電流 [AC,DC(+)]
製造寸法 | 適正電流 [amp.] | ||
---|---|---|---|
径 [mmΦ] | 長さ [mmL] | 下向 | 立向・上向 |
3.2 | 350 | 90-130 | 80-115 |
4.0 | 400 | 130-180 | 110-170 |
5.0 | 400 | 180-240 | 150-200 |
6.0 | 450 | 250-310 | - |
用途
50キロ級の耐候性高張力鋼を使用した船舶、橋梁、建築、圧力容器などの溶接。
T-1
規格 : ASTM A316-64T E7016-G
T-1は、低温用アルミキルド鋼用全姿勢低水素系溶接棒で、溶着金属に 1.8%Ni が含まれています。
この為、-60℃での溶着金属の衝撃値が良好で、全姿勢でのX線性能にも好結果が得られます。
◎溶接上の注意点
1. 溶接棒は使用の前に 300~350℃で 1時間の乾燥を行ってください。
2. 作業中、鋼板上にアークストライク部を作りますと、その部分が脆化してワレの発生源となる恐れがありますので、あともどり法を採用して溶接してください。
3. アーク長はできるだけ短く保持してください。
化学成分 [%]
C | 0.09以下 |
---|---|
Mn | 0.60-1.00 |
Si | 0.35-0.65 |
P | 0.020以下 |
S | 0.020以下 |
Ni | 1.40-2.00 |
機械的性質 (As welded)
降伏点 | 440-520 N/mm2 |
---|---|
引張強さ | 510-590 N/mm2 |
伸び | 25%以上 |
衝撃値 (0℃,2V Notch) | 118J以上 |
衝撃値 (-60℃,2V Notch) | 49J以上 |
溶接姿勢
F | V | H | OH |
製造寸法並びに適正電流 [AC,DC(+)]
製造寸法 | 適正電流 [amp.] | ||
---|---|---|---|
径 [mmΦ] | 長さ [mmL] | 下向 | 立向・上向 |
3.2 | 350 | 90-130 | 80-115 |
4.0 | 400 | 130-180 | 100-170 |
5.0 | 400 | 180-240 | - |
6.0 | 400 | 250-310 | - |
用途
低温用アルミキルド鋼の溶接に使用。